原発を考える ― 2012/09/02 17:39
原発についてもう少し考えてみようと思い、とりあえず2冊読んでみました。「原発のウソ」(小出裕章著)と「被ばくと発がんの真実」(中川恵一著)です。小出氏は原子炉の専門家、中川氏は放射線の専門医。小出氏は原発の危険性を訴え続けてきた人物として今や有名です。

やはり考えさせられるところは多く、今の日本がこれほど多くの原発を抱えることのリスクを思わないわけにはいきません。今の原発政策は、原子力技術がどんどん進歩し、時間が経てば問題を解決できているであろうという楽観的な仮定のもとに進められてきました。しかし実際にはいまだに技術的なハードルを越えられず、将来に渡っても見通しはかなり暗いというのが小出氏の指摘です。この点でこれまでの自分の考えは楽観的に過ぎたように思います。深刻なのは放射性廃棄物の処理で、「トイレのない家」とはよく言ったものです。
一方、中川氏の本では、放射線の危険性に警鐘を鳴らしつつも、過度に不安を煽ることを強く戒めています。チェルノブイリや広島・長崎の疫学的データに基づく科学的な説明には説得力があり、放射能に不安を持つ人に是非読んで欲しい一冊です。
実際に問題になるのは、そこまでのリスクを踏まえても、なおかつ原発を保有する必要があるのか、という議論ですが、これにはエネルギー政策の問題があり、また別の本を読む必要があります。ただ、実感としては、原発なしでは電力が足りないといいつつ、まだまだ工夫の余地もあるでしょうし、電気の使い方=我々の暮らし方を含めた対策も打てるはずです。
いずれにしても、単純に科学技術に夢を描く時代は終わり、これからは科学技術で身を滅ぼさないための智恵、真に科学技術を使いこなすための哲学が求められる時代になったのだと痛感します。
代官山 ― 2012/09/04 22:36
ファッショナブルな街として名高い代官山。自分にはカンケーないと思って今まで足を運んだことはありませんでした。しかし、「おとな蔦屋」なるスポットが話題になってから、ちょっと気になるエリアに。ふと思い立って行ってみたら、これが実に面白い。代官山というエリアも面白いし、おとな蔦屋は本好きにはタマらない面白さ。CD/DVDレンタルも充実していて、とにかく飽きることがありません。こんなことなら、もっと早く来ればよかった。
近くにある北村写真機店。カメラ好きにはここも外せないスポットです。ポラロイドカメラや古いレンジファインダーカメラがたくさん展示されていて、まるで博物館に来たような気分に。でも、やたらヴィンテージな機種をこれ見よがしに展示しているような、いわゆるマニアックな店というのとは違って、きれいでおしゃれ。最近、写真好きの若い女性が増えてきていますが、そんな女性達に確実に支持されそうなお店づくりでした。
もちろん、ファッション関係のお洒落なブティックもたくさんありましたが、そこは完全にスルー。今回同行していたカミさんは目を輝かせていたので、きっと後日、一人で出かけるにちがいありません。
ワインEXPO@六本木ヒルズ ― 2012/09/08 21:46
六本木ヒルズで開催されたワインEXPO。ワインの輸入商社が企画した、世界のワインの飲み比べイベントです。会場内には一般に売られていないワインが62種類も並べられ、飲み放題。ただし試飲用の小さなコップです。
土曜日ということもあって、会場内は大盛況。特に女性の姿が多くて華やかな雰囲気です。
さて、やっぱり、普段飲まない高級ワインを試したいと思うのが人情。で、お目当ての銘柄のボトルを探したけれども見当たりません。ありゃ、出遅れたかな?と思ったら、高級品はワインサーバーに集められていたのでした。
なんだかんだで、結構な種類のワインを試飲。で、分かったことは、「ドイツのワインは甘い」「値段と味は比例しない」「白ワインの方が味のバラエティが広い」といったところでしょうか。結局、赤ワイン2本、白ワイン3本、ロゼのスパークリング1本を購入しました。
ほろ酔い気分の帰り道。ルイ・ヴィトンのショーウィンドーにタコ足の群生を発見。いや、酔っているせいではありません。本当にそう見えませんか。
麻布十番商店街の裏通りに面白い店を発見。看板は出ておらず、暖簾に「しろぃくろ」とあります。2階の窓で女の人が本を読んでいます。喫茶店なら、ここでちょっと酔い醒ましをして帰りましょう、と思って入ってみたら、豆屋さんでした。でも「塩豆アイス」のメニューがあったので注文。なかなか美味しかったです。・・・でも、2階の女性は何だったんでしょう。
北八ヶ岳 ― 2012/09/17 18:45
北八ヶ岳に山小屋一泊で登ってきました。渋の湯~高見石小屋(泊)~白駒池~麦草ヒュッテ~五辻~坪庭(ロープウェイ)のルート。
渋の湯からの登りは、苔むした樹林帯あり、大きな岩を跨ぐように登るガレ場ありで、なかなかバラエティに富んでいました。それでも短時間に高見石まで登れるので、とても効率的。
渋の湯からの登りは、苔むした樹林帯あり、大きな岩を跨ぐように登るガレ場ありで、なかなかバラエティに富んでいました。それでも短時間に高見石まで登れるので、とても効率的。
高見石小屋の裏手が展望台になっていて、岩をよじ登ると眼下に白駒池が見えます。
ここからの眺望は素晴らしく、北八ヶ岳の魅力の一つでしょう。
翌日は、白駒池まで降りてみました。早朝は小雨が降っていましたが、途中からだんだん晴れてきて、白駒池の湖畔では見事な青空。
ここからロープウェイ駅の坪庭まではいろんなルートがあります。今回は体力的に楽で、森林浴と高原歩きを楽しめる五辻ルートを選択。道中、あまり人とすれ違うこともなく、のんびり自然を満喫。
最後は坪庭の遊歩道。溶岩がそのまま固まったような岩がゴロゴロしていて、またこれまでと違った景色です。
北八ヶ岳は、山ごとに峰ごとに特徴があって飽きさせません。
またそのうち再訪して、今回通らなかったルートも歩いてみたいと思います。
最近のコメント