築地市場2011/09/20 21:05

まだ幼い少年だったころ、親類に預けられて、どこかの漁港に連れて行かれたことがあります。まだ陽の昇らぬうちに叩き起こされ、ねぼけ眼をこすりながら、はじめて体験した「魚市場」の印象は強烈でした。早朝にもかかわらず、市場では威勢の良いかけ声が飛び交い、蒸せ返るような魚の生臭さと独特の熱気に包まれていました。ほかのことはすっかり忘れてしまいましたが、その漁港の光景だけは、今でもはっきり記憶しています。それ以来、「漁港」「魚市場」に行くと、何だかあの少年の頃に戻ったようなワクワク感が蘇ってくるのです。
築地市場は、期待通り、そんなダイナミズムとスケール感に溢れた空間でした。そして、いろんなものがひしめき合っているワンダーランドでもありました。裸電球がぶら下がる広大な場内、古ぼけた倉庫、行き交う運搬車。場内市場のレトロなお店は歴史の奥行きも感じさせてくれます。

築地市場1

この築地市場、老朽化が進んだために移転が計画されているということですが、個人的な心情としては、何だかもったいない気がします。移転すれば、近代的で清潔な市場に生まれ変わるのでしょうが、今の築地市場の持つ独特の雰囲気はきっと無くなってしまうでしょう。もはや一種の文化遺産として、なんとか補修しながら使い続けることはできないものでしょうか。

築地市場3


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